sd-wanはWAN接続を制御するための技術です。WANとなると、広域ネットワークとなりますから自社システムには関係ないと考えられがちですが、ネットワークを使用している限りそのようなことはありません。特に現代では、クラウドサービスを各社が導入することが当たり前となっています。インターネットとWANの接続は欠かせません。

通信会社・プロバイダ・NTTなどが連携してこのWANを構築しています。たとえば本社と支社が接続している場合、頭の中のイメージとしては本社と支社の間で一本の線がつながっているように思えるものです。ですが実際は複数のWANを通して接続しているため、複数のWANを経由してつながっています。むしろそのように本社と支社がまるで直接接続されているかのように感じられるネットワーク制御が、sd-wanの技術なのです。

sd-wanはネットワークを介して利用するサービスにあわせて、使用する適切なクラウドへのWAN回路を切り替えることが出来ます。インターネットを利用する会社であれば、クラウドを利用すると接続が遅いと感じたことは何度かあることでしょう。sd-wanの技術は、そのような問題を解決することが出来るのです。また、業務システムとして使用する接続とインターネット利用の接続をそれぞれ別のWAN回線に切り替える技術もsd-wanは持っています。

現在、クラウドからのレスポンスの遅さに悩まされている企業は、この技術の導入を検討することがおすすめです。