utmは様々なセキュリティ対策を実現できる機器となっており、そのためにこれ1台でその対策を実現しようとする経営者は少なくありません。ファイアウォールの機能からスパムメールなどの能動的な攻撃を防ぐ機能など、あらゆるインターネット上からの攻撃に対して対応することができるものとなっており、1台で世の中のセキュリティ対策のほとんどを網羅することができるのが特徴です。しかしこれを実現するためには複雑な設定を緻密に行う必要があり、その攻撃の特性や対処の効果的な方法を熟知していないと適切な設定を行うことができないことが難点です。一般的にこれらの設定を実現するためにはネットワーク技術やセキュリティ技術に生じた優秀な技術者の存在が必要不可欠となっており、多くの企業ではその人材を確保することに苦慮しているケースが多くなっています。
utmでスパムメールを防御する場合、その通信の特性を分析し、あらかじめ防御するタイミングを設定しておくことが必要です。複雑なアルゴリズムに基づいてこれを実行する必要があり、その設定を誤ると必要なメール通信まで遮断してしまうことになるため、十分に注意をすることが大切です。さらに、状況に応じて設定を追加する必要が生じるので、運用管理も適切に行わなければなりません。これは管理者にとって非常に大きな負荷となるため、その取り扱いには十分に注意をすることが必要です。
utmを利用する場合には負荷軽減のためにファイアウォールを併設し、攻撃の1部を事前に遮断するなど、管理の効率化を行うための対策が重要となります。